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糖尿病

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健康診断で「血糖値が高い」「糖尿病予備軍(境界型)」と指摘されても、自覚症状がないため受診を先延ばしにする方は少なくありません。

しかし、早く気づけた段階だからこそ、生活習慣を見直し、将来の糖尿病や合併症を防ぐための対策を始められます。

この記事では、糖尿病の仕組みや種類、症状、合併症、治療についてわかりやすく解説します。

糖尿病予備軍の方、糖尿病について知りたい方、すでに治療中の方も参考にしてください。

この記事でわかること

  • 糖尿病とHbA1cの基礎知識
  • 糖尿病の種類やステージごとの症状と特徴
  • 食事療法・運動療法・薬物療法という糖尿病治療の考え方

糖尿病とは?

糖尿病とは、インスリンが十分に働かず、血液中のブドウ糖が増えた状態が慢性的に続く病気です。

初期にはほとんど症状がない一方、高血糖が長く続くと血管が傷つき、目や腎臓、神経の障害、心筋梗塞、脳卒中などにつながることがあります。

糖尿病の診断では、血糖値を確認したり、赤血球中のヘモグロビンにブドウ糖が結合した割合を示す値「HbA1c」などを確認したりします。

健診で異常を指摘されたら、症状がなくても放置せず、医療機関で再検査や今後の対応について相談しましょう。

お腹まわりを気にする男性のイメージ

血糖とインスリンの仕組み

通常、食事をすると食事に含まれる炭水化物などが消化され、主にブドウ糖となって腸から血液中へ吸収されるため、食後は血糖値が上がります。すると、血糖値を下げる「インスリン」が、膵臓のβ細胞から分泌されます。

インスリンには、血液中のブドウ糖を筋肉や脂肪などの細胞に取り込ませ、エネルギーとして使えるようにする働きがあります。さらに、肝臓から必要以上に糖が放出されるのを抑える役割も担います。

この働きによって、血糖値は一定の範囲に保たれています。

何らかの理由でインスリンの量が足りない、または分泌されても効きにくくなると、ブドウ糖を細胞へ十分に取り込めません。その結果、血液中にブドウ糖があふれ、高血糖になります。

高血糖になる2つの原因

インスリンが十分に働かない状態は、主に「インスリン分泌低下」と「インスリン抵抗性」の2つに分けられます。

原因 特徴
インスリン分泌低下 膵臓の機能が低下し、血糖値を下げるのに必要な量のインスリンを分泌できない状態
インスリン抵抗性 インスリンは分泌されていても、筋肉や肝臓などで効きにくくなっている状態。肥満、運動不足、食べ過ぎなどが関係

インスリン分泌のしやすさには体質も関係するため、糖尿病を単に本人の自己管理不足と捉えるのは適切ではありません。

糖尿病とHbA1cの関係

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、赤血球中のヘモグロビンにブドウ糖が結びついた割合を示す数値です。

直前の食事に左右されにくく、過去1〜2ヶ月程度の平均的な血糖状態を反映することが特徴です。

HbA1c 6.5%以上は「糖尿病型」と判定する基準の一つですが、HbA1cの値だけで糖尿病と確定するわけではありません。血糖値、再検査の結果、症状などを組み合わせて医師が診断します。

糖尿病の種類

糖尿病は、発症の仕組みによって1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病に大別されます。代表的な違いは次のとおりです。

1型糖尿病 2型糖尿病 妊娠糖尿病
発症年齢 小児・若年に多い(ただし全年齢で発症) 中高年に多いが若年でも発症 妊娠中
症状 急に症状が出ることがある 初期は乏しいことが多い 多くは自覚症状に乏しい
体型 肥満とは限らない 肥満の方が多いが、非肥満の方もいる 体型だけでは判断できない
主な原因 主に自己免疫によるβ細胞の破壊 過食、運動不足、肥満などの生活習慣や遺伝的な影響 妊娠に伴うホルモンの変化
主な治療 インスリン療法 食事・運動療法、必要に応じて薬物療法 食事・運動療法、必要に応じてインスリン療法

その他の特定の機序・疾患による糖尿病もあります。ただし、年齢、体型、症状だけで種類を判断することはできません。

ここからは、1型・2型・妊娠糖尿病について詳しく解説します。

1型糖尿病の原因と症状

1型糖尿病は、膵臓のβ細胞が壊され、血糖値を下げるインスリンを十分に作れなくなる病気です。生活習慣が主な原因ではありません。

喉の渇き、多飲、多尿、体重減少、強いだるさなどが急に現れることがあります。

小児や若年者に多いものの、成人にも発症します。

インスリン依存状態になると、生命を維持するためにインスリンを補う治療が必要です。

2型糖尿病の原因と症状

2型糖尿病では、血糖値を下げるインスリンの分泌量が不足したり(インスリン分泌低下)、インスリンが分泌されても十分に働かない(インスリン抵抗性)ことにより、高血糖になるタイプです。

2型糖尿病の背景には、インスリンを分泌しにくいといった遺伝的要因のほか、食べ過ぎ、運動不足、肥満などの環境要因があります。そのため、生活習慣だけが原因で起こる病気ではありません。

遺伝的要因は変えられませんが、環境要因は生活の見直しで変えられます。

また、加齢も発症に関係しますが、肥満ではない方も発症するため、年齢や見た目だけでは判断できない点に注意が必要です。

初期は自覚症状がほとんどなく、健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘されて初めて気づくこともあります。高血糖が進むと、喉が渇く、水を多く飲む、尿の量や回数が増える、疲れやすい、食べているのに体重が減るなどの症状が現れます。

ただし、症状がない期間にも高血糖が続けば血管が傷つき、合併症につながる可能性があります。

自覚症状だけで判断せず、健診結果を確認し、異常を指摘された場合は医療機関で検査を受けることが大切です。

妊娠糖尿病とは?

妊娠糖尿病とは、妊娠中に初めてわかった、まだ糖尿病には至っていない血糖の上昇です。

胎盤から出るホルモンの影響でインスリンが効きにくくなり、食後の血糖値が上がりやすくなります。

糖は赤ちゃんの栄養となり、多すぎても少なすぎても成長に影響するため、十分な栄養補給を維持しながら細やかに血糖を管理することが大切です。

多くの場合、血糖値は出産後に戻りますが、妊娠糖尿病を経験した方は将来糖尿病になりやすいとされています。

糖尿病の症状は?初期症状は乏しい

糖尿病は、初期には自覚症状がほとんどありません。

「体調に問題がないから大丈夫」とは限らず、健診で血糖値やHbA1cの異常を指摘された時点で確認することが重要です。

血糖値がかなり高くなると、喉が渇く、水を多く飲む、尿の量や回数が増える、疲れやすい、食べているのに体重が減るといった症状が現れます。

さらに、目のかすみ、傷が治りにくい、感染症を繰り返す、皮膚の乾燥やかゆみ、手足のしびれなどがみられることもあります。

ただし、症状だけで自己判断はできません。

著しい口渇や多尿に加え、吐き気、嘔吐、強い倦怠感、意識がもうろうとするなどの症状がある場合は、重度の高血糖の可能性があるため、速やかに医療機関を受診してください。

糖尿病のステージごとの症状

糖尿病には、ステージという進行度を示す考え方があります。

統一された標準分類ではありませんが、糖尿病の進行度別の主な症状と体の変化を示す指標として、以下の5つのステージに分けられることがあります。

インスリン注射薬を手にする医師のイメージ
特徴 主な症状
ステージ1 境界型・予備軍。食事療法や運動療法で進行を防ぐことができる 自覚症状がほとんどなし
ステージ2 初期糖尿病。糖尿病と診断されるものの、自覚症状はほとんどない。適切な治療で合併症を防げる 自覚症状がほとんどなし
ステージ3 中期糖尿病。血糖コントロールが不十分な状態が続いており、身体に変化が現れ始める。薬物療法のほか、インスリン注射が必要になることがある ・喉の渇き
・頻尿
・体重減少
・手足のしびれや痛み
・視力低下
・足のむくみ など
ステージ4 進行期。合併症の初期兆候が現れ、日常生活にも支障をきたすようになる。インスリン注射が必要で、入院治療が必要になることもある ・激しい喉の渇き、多飲多尿
・慢性的な倦怠感
・手足の強いしびれや痛み
・足の感覚が鈍くなる
・著しい視力低下
・むくみ
・尿にたんぱくが出る
ステージ5 合併症期。重大な合併症が進行し、失明や透析、足の切断といったリスクが非常に高い状態。透析治療など、さまざまな専門的な治療が必要となる ・失明、著しい視力障害
・腎不全による透析導入
・足の壊疽(えそ)
・起立性低血圧(立ち上がるとめまい)
・胃腸の不調
・心筋梗塞、脳梗塞のリスク増大

ステージ1(境界型・予備軍)の段階から、心血管疾患などのリスクは高まり始めます。

数値や症状を自己判断せず、検査結果を医師と確認し、その時点に合った対策を続けることが重要です。

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糖尿病の三大合併症

高血糖が長く続くと細い血管が傷つき、次の三大合併症を起こすことがあります。

  • 糖尿病網膜症
  • 糖尿病性腎症
  • 糖尿病性神経障害

糖尿病網膜症は、網膜の血管が障害され、進行すると視力低下や失明につながる病気です。初期は自覚症状が乏しいため、定期的な眼底検査が重要です。

糖尿病性腎症は、腎臓の働きが徐々に低下する病気で、進行すると腎不全となり、透析が必要になる場合があります。

糖尿病性神経障害になると、手足のしびれ、痛み、感覚低下などが現れるようになります。傷に気づかず悪化し、潰瘍や壊疽につながることもあります。

糖尿病は、太い血管の動脈硬化も進み、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを高めます。そのほか、歯周病や感染症とも相互に悪影響を及ぼすことがあります。

合併症は無症状で進む場合があるため、血糖管理とあわせて目、腎臓、足、心血管などを定期的に確認することが大切です。

糖尿病の治療|食事療法・運動療法・薬物療法

糖尿病の治療では、主に食事療法・運動療法・薬物療法の3つが行われます。

特に2型糖尿病では、食事療法と運動療法を基本に、血糖値や年齢、体格、合併症、生活状況などに応じて薬物療法の組み合わせが検討されます。

食事は適切なエネルギー量と栄養バランスを考え、運動は合併症や治療薬による注意点を医師に確認して始めましょう。

生活習慣の改善だけで目標に届かない場合は、内服薬や注射薬を使用します。

診断後すぐ全員がインスリン注射(インスリン療法)になるわけではありませんが、1型糖尿病や著しい高血糖では早期からインスリン注射が必要な場合もあります。

自己判断で通院や薬を中断せず、検査を続けることが大切です。

友成第二医院では、境界型・予備軍の早期段階から、無理せずに続けやすい食事・運動の見直しを一緒に考え、一人ひとりの状態や生活に合わせた継続管理を行います。複数の医師が所属する体制ですので、各医師が連携して患者様の治療にあたります。

治療中の方・不安な方の疑問にもお答えします

「HbA1cが下がらない」「薬が増えるのが不安」といった疑問も当院へご相談ください。

検査値だけでなく、仕事や食事、運動、ほかの病気・服薬状況を確認し、続けやすい治療方法を一緒に考えます。

友成第二医院では複数の医師が曜日ごとに診療し、生活習慣病と健診後のフォローに対応しています。

生活習慣病のご相談は友成第二医院へ

糖尿病は、症状が出てからではなく、健診で血糖値やHbA1cの異常を指摘された段階からの対応が大切です。糖尿病予備軍の方や治療中の方もご相談いただけます。

今の状態を把握し、できることから始めることが、糖尿病への進行や合併症の予防につながります。

当院は東京メトロ有楽町線・護国寺駅から徒歩2分で、文京区(大塚・音羽・目白台)、豊島区(雑司ヶ谷・東池袋・南池袋)などから通っていただきやすい立地となっております 。文京区大塚・護国寺周辺で糖尿病でお悩みの方は、友成第二医院へご相談ください。

この記事の監修者

院長 鈴木一平

鈴木一平(すずき いっぺい)

医療法人社団護友会 友成第二医院 院長

広島大学医学部医学科卒。総合診療医として内科・救急・訪問診療に従事。
日本内科学会内科認定医/日本専門医機構認定内科専門医

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