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内科総合内科

おなか周りが気になる方へ

── 肥満・メタボリックシンドロームと内臓脂肪のお話 ──


「メタボと言われてしまった…」そのときに

健康診断で「メタボリックシンドロームです」「腹囲が基準を超えています」と指摘されて、ショックを受けたことがある方は多いと思います。一方で、「少しくらい太っている方が元気そう」「体重は昔から重めだから仕方ない」と、あまり気にしないまま過ごしている方も少なくありません。

肥満やメタボリックシンドロームは、見た目の問題だけでなく、将来の病気へのなりやすさと深く関係しています。この記事では、「どんな状態をメタボというのか」「なぜ内臓脂肪が問題なのか」「今日からできる対策は何か」について、できるだけわかりやすくお伝えします。


肥満とメタボリックシンドロームの違い

肥満は、体重と身長のバランスからみた状態を指します。一般的には「BMI(体格指数)」という指標で評価します。

BMI = 体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)

日本ではBMIが25以上を「肥満」と定義するのが一般的です。たとえば身長170cm(1.70m)の方では、約72kg以上が「肥満」に相当します。ただし、同じBMIでも筋肉量が多い方と脂肪が多い方では健康への影響が異なります。そこで重要になるのが、「脂肪がどこについているか」という視点です。

『メタボリックシンドローム(メタボ)』は、「内臓脂肪型肥満」に、高血圧・脂質異常症・高血糖などが組み合わさった状態です。日本の診断基準では、まず「ウエスト周囲径が男性85cm以上・女性90cm以上」であることが必須条件で、その上で中性脂肪が高いまたはHDLコレステロールが低い、血圧が高い、空腹時血糖が高い、という3項目のうち2つ以上が当てはまる場合にメタボリックシンドロームとされます。つまり、「おなかの内臓まわりに脂肪がたまり、高血圧・脂質異常・血糖の異常がセットになっている状態」がメタボです。


なぜ内臓脂肪が問題なのか

脂肪には大きく分けて2種類あります。手でつまめる皮膚のすぐ下につく「皮下脂肪」と、おなかの中・内臓のまわりにつく「内臓脂肪」です。見た目としては皮下脂肪が多いと「ぽちゃっと」した印象になりますが、健康リスクが特に高いとされるのは内臓脂肪の方です。

内臓脂肪が増えすぎると、血圧・血糖・脂質をコントロールするホルモンバランスが乱れ、動脈硬化(血管が硬く狭くなる状態)が進行しやすくなります。その結果、心筋梗塞・狭心症・脳梗塞・糖尿病・脂肪肝といった、生活の質に大きな影響を及ぼす病気のリスクが高まります。

「まだ若いから」「少しおなかが出ているくらいなら大丈夫」と思っていると、数年〜十数年の間にじわじわと動脈硬化が進んでしまうことがあります。怖いのは「太っていること自体」よりも、「高血圧・脂質異常症・糖尿病などが複数重なっていること」です。同じ体重でも、血圧・血糖・脂質がすべて安定している方と、すでに数値が悪くなり始めている方では、将来のリスクが大きく変わってきます。健診で「要精査」や「要治療」と書かれている項目がある場合は、そのまま放置せず、早めにご相談いただくことが大切です。


まずはどこをチェックすればいい?

ウエスト周囲径(腹囲)の測定はとても簡単です。立った状態で息を軽く吐いたとき、おへその高さで水平にメジャーを回して測ります。男性85cm以上・女性90cm以上が一つの目安ですが、これを少し下回っていても、他の数値との組み合わせによっては注意が必要なこともあります。

あわせて、直近の健康診断の結果も見返してみてください。血圧の上・下の数値、中性脂肪・LDLコレステロール・HDLコレステロール、空腹時血糖・HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー:過去1〜2か月の血糖の平均を反映する指標)、肝機能(AST・ALT・γ-GTPなど)——これらのうちいくつかが同時に「要再検査」「境界高値」になっている場合は、「太っていること」と合わせて総合的に評価する必要があります。


今日からできる生活の工夫

「やせなきゃ」とわかっていても、いきなり大きく生活を変えるのは難しいものです。まずは「これならできそう」と思えるところから、少しずつ取り組んでいきましょう。

食事については、完璧を目指す必要はありません。甘い飲み物(ジュース・甘いカフェオレ・スポーツドリンクなど)を1日1本減らす、夜遅い時間のまとめ食いを控える、主食(ご飯・パン)の量をいつもの8割にしてみる、揚げ物の回数を週1〜2回に抑える——こうした小さな工夫を1〜2か月続けるだけでも、体重やウエストに変化が出る方がいます。また、塩分のとりすぎは血圧を上げるだけでなくむくみや食欲にも影響するため、意識して減らす価値があります。

運動は、特別なジムに通わなくても構いません。「1日合計30分歩く」だけでも十分な有酸素運動になります。エレベーターではなく階段を使う、一駅分歩くなど、日常の中で少しだけ体を動かす機会を増やしてみましょう。膝や腰に痛みがある方は、無理なジョギングなどが逆効果になることもあります。そうした場合は痛みの状態を確認しながら、ウォーキングや水中歩行・ストレッチなど、痛みを悪化させない範囲での方法を一緒に考えていきます。

睡眠とストレスも見落とせないポイントです。睡眠時間が短すぎると食欲を調整するホルモンバランスが崩れ、食べ過ぎにつながることが知られています。強いストレスが続くと「つい食べてしまう」「アルコールが増える」という行動につながりやすくなります。「太っている自分を責める」のではなく、「今の生活パターンの中でどこを少し変えられそうか」を一緒に振り返っていくことが大切だと考えています。


薬や注射だけに頼ればよいわけではない

近年、糖尿病治療薬や肥満症の治療薬が「やせる薬」として話題になることもあります。医療として適切に使えば体重管理に役立つケースがあることは確かですが、どんな薬にも副作用や注意点があり、「薬さえ飲めばよい」「注射さえ打てばよい」というものではありません。食事・運動・生活習慣をしっかり整えた上で、必要な方にリスクとメリットを十分に説明したうえで補助的に使うというのが基本的な位置づけです。

メディアやインターネットで注目されている治療法でも、日本での保険適用の範囲や自由診療としての位置づけなど、慎重な確認が必要なものも少なくありません。気になっている治療法がある場合は、まず主治医にご相談いただくのが安全です。


当院でできること

当院では、体重・BMI・ウエスト周囲径、血圧・脂質・血糖の結果、肝臓や腎臓の状態、ご自身やご家族の病歴(心筋梗塞・脳卒中・糖尿病など)、普段の食事・運動・睡眠・お仕事の状況——これらを「バラバラの数値」としてではなく、「一人の方のからだ全体の状態」として整理することを大切にしています。

その上で、今特に優先して対策したいポイントはどこか、どの程度のペースで体重を落としていくのが現実的か、薬が必要なのか生活習慣の改善だけで様子を見るのか、といった方針を一緒に決めていきます。当院は内科だけでなく整形外科・リハビリテーション科も標榜しているため、膝や腰の痛みがあって運動に踏み出せない方の相談にも対応できることが強みのひとつです。


「今はまだ大丈夫」と思ううちに、相談を

肥満やメタボリックシンドロームは、「今現在の体調」よりも「5年後・10年後の健康」に影響することが多い状態です。だからこそ、まだ症状もなく元気なうちに対策を始めることが、将来の自分への大きなプレゼントになります。

「健診でメタボと言われたけれど、そのままになっている」「体重が少しずつ増えてきて不安だけれど、何から始めればよいかわからない」「ダイエットを何度も試したが続かない」——そんなお悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

当院では、内科・整形外科・リハビリテーションの視点も活かしながら、無理のない生活改善や必要に応じた検査・治療について一緒に考えていきます。「完璧なダイエット」ではなく、「現実的で続けられる工夫」を少しずつ積み重ねていくことで、将来の病気のリスクを減らし、元気に過ごせる時間を延ばしていくお手伝いができればと考えています。


友成第二医院(文京区護国寺)/内科・整形外科・リハビリテーション科

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