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内科総合内科

睡眠時無呼吸症候群とは

── ご自宅での検査・CPAP治療について ──


「いびきが大きい」「日中眠い」方へ

「家族にいびきがうるさいと言われる」「夜しっかり寝たはずなのに日中眠くて仕方がない」「朝起きたときに頭が重い」——こうした症状がある場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)が隠れていることがあります。

睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に「呼吸が止まる・浅くなる」状態を何度も繰り返す病気です。「単なるいびきの問題」と思われがちですが、放置すると高血圧・心臓病・脳卒中・糖尿病など、命に関わる病気と深く関連することが知られており、早めの検査と対処が重要です。この記事では、睡眠時無呼吸症候群の特徴・検査の方法・治療の考え方についてお伝えします。


睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気か

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に10秒以上呼吸が止まる「無呼吸」や、呼吸が浅くなる「低呼吸」が繰り返し起こる状態です。多くは「閉塞型睡眠時無呼吸(OSAS)」と呼ばれるタイプで、睡眠中に舌の付け根やのどの奥の筋肉がゆるむことで気道(空気の通り道)が狭くなり・ふさがりやすくなることにより起こります。

2016年版SASガイド

肥満・首が太い・下あごが小さいなどの体型的な特徴がある方に多い傾向がありますが、体型が標準でも発症することがあります。また、男性に多いとされますが、女性、特に閉経後の女性でもリスクが高まることが知られています。

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なぜ検査や治療が必要なのか

睡眠時無呼吸症候群を放置すると、呼吸が止まるたびに血中の酸素濃度が低下し、体に大きなストレスがかかり続けます。その結果、高血圧(特に薬が効きにくいタイプの治療抵抗性高血圧)、心不全・狭心症・心筋梗塞などの心臓病、不整脈(特に心房細動)、脳卒中(脳梗塞・脳出血)、糖尿病・耐糖能異常といった病気のリスクが高まることが多くの研究で報告されています。

いくつかの研究では、睡眠時無呼吸症候群を放置した場合に脳卒中・高血圧・不整脈などのリスクが健常者に比べて数倍に上るというデータも報告されており、「たかがいびき」と侮れない病気であることがわかります。高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病をお持ちの方で、数値のコントロールが難しいと感じている場合、睡眠時無呼吸症候群が影響していることもあります。

また、夜間の質の悪い睡眠による日中の強い眠気や集中力の低下は、居眠り運転による交通事故や作業ミスのリスクも高めます。「自分は大丈夫」と思っていても、知らないうちに周囲を巻き込むトラブルにつながる可能性があるため、早めの検査と適切な対処が重要です。


ご自宅でできる睡眠検査

睡眠時無呼吸症候群かどうかを評価するためには、「寝ている間の呼吸や血中酸素の状態」を調べる検査が必要です。検査には、医療機関に一泊して行う精密検査(PSG:ポリソムノグラフィ)と、ご自宅で行う簡易検査の2種類があります。

当院では、ご自宅で行う在宅睡眠検査に対応しています。手首・指先・胸などにセンサーを装着するウェアラブルタイプの検査機器を使い、いつもの環境・いつものベッドで検査を行うことができます。「入院するのはハードルが高かった」という方でも、比較的気軽に検査を受けていただけます。

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検査の流れは、検査機器会社よりご自宅に検査キットが届けられ、就寝前にご自身でセンサーを装着して普段どおりに就寝していただきます。夜間のデータが自動で記録され、翌朝装置を外して検査機器会社へ郵送にてご返却いただく、というシンプルなものです。結果は後日ご来院いただいた際にご説明します。


検査結果と治療の考え方

検査では、1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI:無呼吸低呼吸指数)から睡眠時無呼吸症候群の重症度を評価します。一般的な目安として、AHIが5〜15回/時を軽症、15〜30回/時を中等症、30回/時以上を重症とし、治療の必要性を判断します(詳細な適応はガイドラインに基づき医師が総合的に判断します)。

軽症の場合は生活習慣の見直しを中心に対処することもありますが、中等症〜重症では後述するCPAP療法が標準的な治療として勧められます。


CPAP(シーパップ)療法とは

中等症〜重症の睡眠時無呼吸症候群に対する標準的な治療のひとつが「CPAP(持続陽圧呼吸療法:Continuous Positive Airway Pressure)」です。就寝時に鼻や鼻口を覆うマスクを装着し、一定の圧力をかけた空気を送り込むことで気道がつぶれないように支え、睡眠中の無呼吸・低呼吸を防ぐ治療です。

2016年版SASガイド

当院では在宅でのCPAP療法に対応しており、検査から導入・フォローまでを基本的にご自宅で機器を使用しながら進めることができます。定期的なご来院では、装置に記録されたデータ(使用時間・AHIの変化など)の確認、体調の変化や日中の眠気の改善度の確認、マスクのフィッティングや圧設定の調整を行いながら、継続しやすい形を一緒に考えていきます。

CPAP治療を適切に継続することで、無呼吸・低呼吸の改善、夜間の血中酸素濃度の安定、日中の眠気の改善や生活の質の向上が期待されます。「マスクが合わない」「使っていると乾燥する」など、継続を妨げる悩みもよくお聞きしますが、こうした細かい調整についてもご相談いただきながら進めていきます。


CPAP以外の生活上の工夫

治療はCPAPだけでなく、生活習慣の見直しも重要な柱です。肥満は気道を狭くしやすく睡眠時無呼吸を悪化させるため、体重管理は治療の基本となります。就寝前のアルコールは気道の筋肉をゆるめて無呼吸を増やすことがあるため、量と頻度を見直すことが大切です。睡眠薬や鎮静剤の自己判断による使用も気道の筋肉をゆるめる方向に働くことがあるため、主治医に相談の上で使用することが必要です。仰向けよりも横向きで寝ることで、舌の付け根が気道をふさぎにくくなる場合もあります。

こうした生活上の工夫は、CPAP治療と並行して取り組むことで、より効果が高まります。


「検査した方がいいかな?」と思ったら

次のような方は、一度ご相談ください。家族から「いびきが大きい」「呼吸が止まっていることがある」と言われた方、朝起きても疲れが取れず日中の眠気が強い方、高血圧・糖尿病・心臓病などがあり睡眠の質も気になっている方、以前から気になっていたが入院を伴う検査に踏み出せなかった方——こうした方に、在宅での検査・治療という選択肢があることをぜひ知っていただければと思います。

「いびき」や「眠気」はつい我慢してしまいがちですが、将来の心臓病・脳卒中・生活習慣病のリスクを減らすためにも、気になったタイミングでお気軽にご相談ください。


友成第二医院(文京区護国寺)/内科・整形外科・リハビリテーション科


参考

・日本睡眠学会「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020」kan

睡眠時無呼吸症候群 / SAS | 生活習慣病などの情報(e-ヘルスネット) | 健康日本21アクション支援システム Webサイト

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