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がん検診の受け方

── 肺がん・大腸がん検診を中心に ──

「時間がなくて後回し」にしていませんか?

がんは日本人の死因の上位を占める病気ですが、すべてが「見つかったときには手遅れ」というわけではありません。早期に見つかれば、内視鏡や手術で根治を目指せるケースも多くあります。そのために大切なのが、定期的ながん検診です。

「仕事が忙しくてなかなか時間が取れない」「去年も後回しにしてしまった」「何か症状が出てから行けばいい」——こうした理由でがん検診を先延ばしにしている方は少なくありません。しかし、がんの多くは早期には自覚症状がなく、「症状が出てから受診する」では手遅れになるケースもあります。「症状がない今こそ」受けることが、がん検診の意味です。この記事では、当院で実施している肺がん・大腸がん検診を中心に、受け方と注意点についてお伝えします。


肺がん検診について

肺がんは日本人のがん死亡数の中でも上位を占める病気です。早期には自覚症状がほとんどなく、せき・血痰・息苦しさなどの症状が出たときにはすでに進行していることがあります。だからこそ、無症状の段階での検診が重要です。

多くの自治体では、一定年齢以上の方を対象に「胸部エックス線検査(レントゲン)」を用いた肺がん検診を実施しています。胸部レントゲンは、無症状の段階での肺がんの早期発見や、肺の結節・影などの異常の拾い上げに役立ちます。

ただし、レントゲンだけでは見落としが生じることもあります。特に喫煙歴が長い方・家族に肺がんの方がいる方は、リスクが高いとされており、CTによる精密検査を検討することがあります。検診で「要精査」となった場合や、レントゲンでは判断が難しい影が見つかった場合は、CT検査が行える医療機関へご紹介します。

当院では、肺がん検診(胸部レントゲン)を実施しており、結果の説明とその後のフォローアップも行っています。「近くでまず受けてみたい」という方は、お気軽にご相談ください。


大腸がん検診について

大腸がんは、日本人の男女ともにかかりやすいがんのひとつであり、早期発見ができれば根治が期待できる病気です。大腸がん検診の基本は便潜血検査です。便に混じったわずかな血液を検出することで、大腸ポリープや早期がんのサインを拾い上げます。2日分の便を採取して提出するだけの、体への負担が少ない検査です。

便潜血検査で「陽性(+)」が出たとしても、必ずがんというわけではありません。痔や炎症など他の原因で陽性になることもあります。しかし、陽性が出た場合にそのまま放置することは避けてください。「陽性だったが、症状がないから大丈夫」と思ってそのままにしているうちに、早期だったがんが進行してしまうケースが実際にあります。

このブログの「便秘」「過敏性腸症候群」の記事でも触れましたが、便の性状の変化・血便・残便感などが続く場合も、検診とは別に早めに評価することが大切です。

当院では大腸がん検診(便潜血検査)を実施しており、陽性の場合には大腸内視鏡検査が可能な近隣の医療機関へ責任を持ってご紹介します。


当院でできないこととご紹介の流れ

現在、当院では胃カメラ・大腸カメラなどの内視鏡検査の設備がなく、必要と判断した場合は専門の内視鏡施設・病院へご紹介しています。

肺がん検診で異常が見つかった場合はCT検査が行える医療機関へ、大腸がん検診で陽性だった場合は大腸内視鏡が可能な医療機関へ、それぞれ紹介状を作成してご案内します。紹介後も結果の確認・フォローアップは当院で継続して行いますので、「どこに行けばよいかわからない」という段階から安心してご相談いただけます。

「大きな病院に行くのはハードルが高い」「どこに紹介してもらえるのかわからない」という方も、まずかかりつけ医に相談することで、スムーズに次のステップに進むことができます。


どのくらいの頻度で受ければよいか

一般的な目安として、肺がん検診・大腸がん検診(便潜血)ともに年1回が推奨されています。しかし、リスクの高さによっては頻度や検査方法を変えることが望ましい場合もあります。

喫煙歴が長い・現在喫煙中の方は肺がんリスクが高いため、レントゲンに加えてCT検診の検討が有用なことがあります。家族に大腸がんの方がいる方・過去に大腸ポリープが見つかったことがある方は、便潜血だけでなく定期的な大腸内視鏡検査が推奨されることがあります。このブログの「健康診断の結果の見方」の記事でもお伝えしたように、検診結果をそのままにせず、リスクに応じた次のアクションにつなげることが大切です。


こんな症状がある場合は検診より先に受診を

次のような症状がある場合は、定期検診を待つのではなく、早めに受診して評価することをおすすめします。

  • 血痰・長引くせき・声のかすれ・体重減少(肺の病気のサインの可能性)
  • 血便・便が細くなった・残便感が続く・腹痛(大腸の病気のサインの可能性)
  • 貧血が進んでいる・強い倦怠感が続く

検診はあくまで「無症状の方のスクリーニング」が目的です。症状がある場合は、検診ではなく診察・精密検査が優先されます。


当院での対応について

当院では、肺がん検診(胸部レントゲン)・大腸がん検診(便潜血検査)を実施しています。検診の受け付け・結果説明・精密検査が必要な場合の紹介まで、一貫して対応します。

「どのがん検診を受ければよいかわからない」「自分のリスクに合った検診を相談したい」「以前の検診結果を持ってきて説明してほしい」——こうしたご相談も内科・総合診療の立場からお受けしています。高血圧・糖尿病・脂質異常症などで定期通院されている方は、受診のタイミングで検診についてもあわせてご相談いただけます。


「今年こそ」を「今すぐ」に

「去年受けられなかった分、今年こそ受けよう」と思いながら、また後回しにしてしまう——そんな経験がある方も多いと思います。がん検診は受けるタイミングが早いほど、より早い段階での発見につながります。

「どこで受ければいいかわからない」「仕事の合間に手軽に受けたい」「検診と持病の管理を一緒にしたい」——そんな方は、どうぞお気軽にご相談ください。


友成第二医院(文京区護国寺)/内科・整形外科・リハビリテーション科


参考

がん検診について:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

がん検診|厚生労働省

大腸がんとは | 国立がん研究センター 中央病院

肺がん | 国立がん研究センター 中央病院

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