肥満症外来(メディカルダイエット・自費診療)を開始しました
── ウゴービによる医学的な肥満症治療・メディカルダイエットについて ──
「いろいろ試しても体重が落ちない」方へ
「食事を気をつけても体重が減らない」「高血圧や血糖値、脂肪肝をなんとかしたい」「膝や腰の痛みを少しでも軽くしたい」——こうしたお悩みをお持ちの方に向けて、当院では肥満症外来(自費診療)を開始しました。
ウゴービ(セマグルチド)を用いた治療を軸に、内科・整形外科・リハビリテーション科が連携しながら、体全体をみて進める外来です。この記事では、外来の対象・特徴・治療の流れについて詳しくお伝えします。
「肥満」と「肥満症」は違います
まず大切な前提として、「肥満」と「肥満症」は異なる概念です。
肥満とは体脂肪が過剰に蓄積した状態(BMI 25以上)を指しますが、それ自体は必ずしも疾患ではありません。一方、肥満症とは、肥満に加えて「健康障害を合併している、または合併が予測され、医学的に減量が必要な状態」のことをいいます(日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」)。
当院の肥満外来は、この「肥満症」に該当する方——すなわち医学的に治療が必要と判断される方——を対象としています。
どのような方が対象になるか
当院の基準では、次のような方がウゴービ治療の検討対象になります。
BMI 35以上の高度肥満で、健康リスクや健康障害(脂肪肝・高血圧・糖尿病・睡眠時無呼吸など)を伴う方、またはBMI 27以上で、肥満に関連する病気を1つ以上お持ちの方(耐糖能異常・高血圧・脂質異常症・脂肪肝・睡眠時無呼吸・膝や腰の痛みなど)が該当します。
まずは診察・問診・血液検査で、安全にウゴービを使える状態かどうかを確認した上で、治療を始めるかどうかを一緒に決めていきます。診察の結果、ウゴービ治療が適さないと判断した場合もありますが、その場合でも今後の健康管理について一緒に考えるきっかけになればと思っています。
※該当しない方に関しましては個別にご相談させていただきます。
当院の肥満外来の3つの特徴
① 内科・整形外科・リハビリの連携
体重そのものだけでなく、膝・腰への負担や日常生活動作も含めて、身体全体をみながら治療方針を考えます。このブログの「フレイル・サルコペニア」や「膝が痛いとき」「腰が痛いとき」の記事でもお伝えしたように、肥満は関節への負担と密接に関わっており、整形外科・リハビリとの連携が治療の幅を広げます。
② 血液検査で安全性を確認してから開始
初診時に、肝機能・腎機能・血糖・脂質・甲状腺機能・アミラーゼなどを確認し、ウゴービを使っても問題がないかを評価します。安全性の確認を徹底した上で治療を開始することが、当院の基本方針です。
③ 4週ごとの定期フォロー
体重・血圧・副作用の有無を4週ごとに確認しながら、用量の増減や継続・中止の判断を行います。「始めたら終わり」ではなく、経過を継続的に評価しながら進めていきます。
治療の流れ
治療は以下の流れで進めていきます。
初診(診察・検査)では、身長・体重・血圧測定、問診、血液検査を行い、ウゴービ治療が適切かどうかを評価します。
1週後(検査結果説明・投与開始)に結果を確認し、安全性に問題がなければ週1回のウゴービ自己注射を0.25mgから開始します。
その後は4週ごとの定期受診で体重の変化や副作用を確認しながら用量を調整し、一定の体重減少と健康状態の改善が得られたら終了・維持方針を相談します。
食事・生活習慣のサポートについて
ウゴービは、食事や生活習慣の見直しと組み合わせてこそ効果が出やすく、リバウンドもしにくくなります。当院では、診察のたびに「よく噛んでゆっくり食べる」「甘い飲み物を控える」「夜遅い食事を減らす」など、続けやすい生活習慣の工夫を医師が一緒に考えます。
献立作成や詳細な栄養計算など、さらに専門的なサポートを希望される場合は、管理栄養士が在籍する機関もご紹介できます。必要に応じて連携しながら、無理のない治療を進めていきます。
こんな方はぜひご相談ください
次のようなお悩みがある方は、一度ご相談ください。
- いろいろ試しても体重が落ちない
- 高血圧・血糖値・脂肪肝をなんとかしたい
- 膝や腰の痛みを少しでも軽くしたい
- 自分が「肥満症」として治療対象になるか知りたい
このブログの「メタボ・肥満」「高血圧」「糖尿病」「睡眠時無呼吸症候群」の記事でもお伝えしてきたように、肥満は多くの生活習慣病と深く関わっています。体重を医学的に管理することは、これらの病気の予防・改善にも直結します。
当院での対応について
まずは外来でご相談ください。初診では問診・身体計測・血液検査を行い、治療の適否を一緒に確認します。キャッシュレス決済にも対応しており、受診のしやすさも整えています。
「自分は対象になるのかどうかわからない」という段階でも、どうぞお気軽にご来院ください。
友成第二医院(文京区護国寺)/内科・整形外科・リハビリテーション科
参考